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東大を出たけれど 感想

先日須田プロの小説「東大を出たけれど」が発売されました。マンガ版では読んだことのある私も小説では読んだことがなかったもので、これは買うしかないだろうと勇んで本屋に向かいました。

須田プロの雀荘メンバー時代を元に書かれているこの小説、作品全体から醸し出せれる何とも言えない哀愁が読む人の心を打ちます。何の展望もない底なし沼にはまっていった「私」、さまざまな人間の集う場所「雀荘」、そこで繰り広げられる日常に潜むドラマをうまく掬いあげている作品です。トラブルを起こす客、つとめていた店をクビになってメンバーとしてアウトを増やしていく親父、世間一般からみればどうしようもないと思われる人間にスポットライトを当てており、須田プロの筆力と相まって例えようもない切なさを生み出しています。


また、作中に出てくる闘牌も素晴らしいです。決して派手ではありませんが、普段何気なく打っていると見落としてしまうような小技、思わず「うまい」と膝を叩く手の進め方、一目で須田プロの闘牌と分かる作りとなっています。超能力麻雀に辟易している方には是非ともオススメですね。


麻雀好きなら一度は読んでおきたい、でも一度読むと麻雀というゲームの不毛さに苦悩させられるような不思議な名著です。
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天鳳鳳南七段。主に麻雀関連のことを書きます。牌譜添削を受け付けていますので、依頼したい方は牌譜をtwitterかコメント欄に貼り付けてください。お待ちしております。

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